染替えに必要な工程と金額!! 色無地編

「お母さんの着物を娘に譲りたい!!」 「私の派手な色の着物を、もう一度着たい!!」
このようなご依頼は、良くあります。こんな時に「染替」をご提案させていただきます。
「ピンク色のお母さんの着物(色無地)もシックな色に染替えすれば蘇り、着用シーンが増える事でしょう。」
では、染替えには、どれぐらいの金額がかかるのでしょう。
お店によっても異なりますが、約6万円~10万円位(下記の工程①・②・③が最低価格+④~⑧の工程を全て行うと10万位かかるでしょう。)が相場でしょう。
その内訳ですが、①洗張(仕立上がった着物を水洗いして、汚れを落とす。)②染替(色を変える)③仕立(新たに、着用される方の寸法に変える。)
この①・②・③は最低限必要な工程です。それとは別に選択しなくてはいけないことがあります。
④八掛交換(表地を地味にしても、八掛が派手ではアンバランスです。同色に変えられることをお勧めします。八掛生地が劣化していなければ、八掛も染替え可能です。駄目なら交換です。)
⑤胴裏交換(寸法を大きくするときに、胴裏に余分が無い時は新しい物を使います。また、シミ・カビがある場合も交換をお勧めします。そのまま使用可能なものもありますので。全て交換が必要な訳ではありません。)
⑥スジ消し(寸法を大きくする場合。中に隠れていた箇所と表に出ていた箇所の差(色の)があるのでスジ消しが必要な場合がございます。寸法を小さくする場合や洗張である程度(気にならない程度)綺麗になることがありますので!!)
⑦ガード加工(着用シーンがこれから、多くなる場合。撥水や、お手入れの保証が付いているガード加工をしていくと安心です。)
⑧紋入れ(濃い色を上から掛けると、抜き紋はほとんど消えます。縫い紋もほとんど分かりません。新たに紋を入れなおすことも可能です。)
④~⑧は着用回数や汚れ具合などを判断して行いましょう!!必要のない物を削れば、金額は少し安くなります!!
ただし、④八掛交換はする方がいいでしょう!!
色々なお店で、キャンペーンやお値打ちな時を見つけて相談してみてください。お値打ちにできるでしょう!!