扇子(末広)

結婚式や茶会

扇子には、大別すると2種類あります。
涼を求める道具としての扇子と、広げて使わない儀式のための小道具としての扇子です。

ここでは結婚式、披露宴など特別の祝いの式に使用される祝儀扇について紹介します。

慶事に使用するため、扇の末広がりの形が縁起が良いということで、「末広(すえひろ)」ともよばれます。

・黒留袖を着用される時には、黒塗りの骨に金、銀の地紙を貼ったものが一般的です。白骨の末広は格下扱いになるので、黒留袖には用いません。
・色留袖、訪問着、色無地などを着用される場合には、黒塗りの骨の末広でも白骨の末広でも使えます。また、金、銀だけでなく蒔絵入りなどの末広もお使いいただけますが、強い色味の扇子は避けた方がよいでしょう。
・末広は、閉じたまま帯の左側に挿しておきます。 挨拶をする時は、畳んだ状態で右手で要(骨を束ねる留め具部分)を持ち、左手で下から先を受けると丁寧な印象になります。 広げてあおぐことはしないでくださいね。